リアルとバーチャルの一体化の奨め

2009.06.06

リアルとバーチャルの一体化の奨め -3- (株主総会の電子化?)

 今年、持株会で得た株の株安対策のため、オンラインホームトレードを始めて、株の買い増しと、興味のある会社の株も少々、ゲットした。自分名義の単位株を 持つのは、初めてでもあり、初めて、今年、株主総会招集通知を受け取った。まあ、議案の賛否に関して、まだ、持っている株の会社の状況は、客観的判断とし て、中身の真価は不明。それゆえ、様子見であり、初回は、賛成というスタンスで、決議権の行使を行うだろう。少なくても、この不況時期に株価を下げるような、投資家を落胆させる言動やアクションはしないで欲しいと希望している。株式は、基本的に将来への投資であるので、投資家が、将来のその会社にロマンを持ち続けられる情報発信と行動が、肝心だと思う。さて、この記事の本題はこれから。


  株主総会というと、過去、幾つか特許出願をしていたのを、思い出した。これは、リアルのイベントを、電子メディアを介して、バーチャルと一体化するという観点になるだろう。中には、現在でも、実用的なソリューションは、時期尚早かもしれないぐらい先走っていたようにも見えるかもしれないが、当時(10年弱前)の法改正を睨んだ検討の一部なのだ。

特開2002-197251
(2000年12月出願)
ネットワークを利用した遠隔地参加型株主総会の運営方法
特開2002-324163
(2001年4月出願)
質問管理方法及びシステム
特開2002-329124
(2001年4月出願)
ネットワークにおける特定者向けサービス提供方法及びシステム

これは、株主総会の電子化が、話題になる頃に、出願したものと記憶。上表は、それぞれ、(1)忙しい機関投資家の株主総会への遠隔参加と遠隔決議権行使、(2)株主総会事前に受け付けた質問への回答FAQの電子化(まあこれは、電子メールかWebってことね)、(3)株主総会招集通知の電子化。当時は、やはり、不正利用されるケースを如何に検出するかや、抑止できるがなどの議論がホットであった。あと、エンジニアとしては、株主総会は未知の世界で もあり、勤め先の本社の法務部の方々や代行会社の方々にヒアリングを行いながら、検討を進めた。でも、結局、法改正は、チャレンジングな部分はなく、株主総会事前部分のプロ セスの電子化にしぼられて、今に至っている?


 当時、実現には、技術的に時期尚早とも思われた感もあるのだが、やはり、ビジネス的に、株主総会は、1つの会社で年1度の行事であり、さらに、6月に集中するという特性があるので、IT資源を、このために用意できるかどうか、また、用意できたとしても、コストがかさむという考えも大きかった。最近、ホットなクラウドコンピューティング技術は、何か解決できるのかどうか? 国内だけでなく、世界中のITリソースを、プール化すれば、国内6月に集中する負荷やトラフィックの偏りは、誤差みたいものになるのかどうか?

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2009.05.15

リアルとバーチャルの一体化の奨め -2- (紙と電子のメディア・ブリッジ)

07070604 バーチャルの世界では、本人認証の他にも、一体化が必要なものが、その他にも、色々ある。その内の1つであるが、ある種の文書も、一体化が必要となる。この手の一体化に関しての特許出願だが、先月までに、何度か、拒絶を食らったが、やっと、登録された(私の連名含む)。これらは、紙メディア上の情報(リアル)と、電子的なメディア上の情報(バーチャル)との自己同一性(一体化)を実現する情報インフラ(社会インフラ)に関するものと考えている。 特に、金券や証明書など、原本性が必要とされる情報への適用を、主に考えたもので、電子でも、紙でも、同じように扱えるということを狙いにしている。

No. 特許番号 発明名称
1 特許4245883
(2002年9月出願)
「電子文書およびこれの印刷媒体の真正性管理方法およびシステム、ならびにプログラム、記録媒体」
US7,224,820 "Electronic document, genuineness management method for print medium thereof, genuineness management system, program, and program recording medium"
2 特許4294355
(2003年3月出願)
「チケット発行管理方法およびシステム、情報処理装置」  (特開2004-303091)
特許3969298
(2002年12月出願)
「証明書データ利用方法」

例えば、デジタルデバイドや代理申請向けに、電子申請した申請書の副本を、紙で受け取りたいときに、その副本の原本性を確保したり、はたまた、例えば、チケットを、家庭用プリンタで印刷して、チケットとして利用できるようにしたいなどのニーズに対応したいと考えていた。技術的に、まだ、ハードルが高いところもあり、全てのニーズをくめる訳ではないが、原本性の必要な情報の流通を、安全安心に、メディアを選ばず、もっと、手軽にしたいという希望が、大きいのである。何とも、今後の技術進歩も、期待したい。

01042501_2 まあ、以降の話は、冗談ほとんどだけど、理想的には、銀行ATMで、お金を引き出すときに、紙幣を印刷して、お金を預けるときに、シュレッターにかけて破棄するようなことと説明すれば、判り易いのとか言われていたものだ(^^;。

あと、余談だが、1番目の特許明細書の図中、人物写真の絵が必要だったので、自作の左絵から、羽を取った絵を作って使用してます。著作権上、特許の明細書に使えるクリップアートが見当たらなかったので、当時、ドコモ携帯電話向けに、別のWebサイトを立ち上げたときに描いた手持ちのものをさっさと使ってみました。また、これは、Adobe Illustratorで作成していたので、伸縮自在、なんとも、便利です。

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リアルとバーチャルの一体化の奨め -1- (ドール認証っていうの?)

(パート1) 何とも、パソコンで、良いことをしていても、悪いことをしていても、回りからみれば、キーボードをたたいて、画面を見ているだけの作業であり、区別が付かないといこと自体、IT技術が、法律の仕組みを無視して、場当たり的に普及してきたてん末ということだ。だから、情報が盗まれたということが、容易に、定義できない。もし、情報を盗む行為が、はたから見て、まさに、情報が盗まれているように見えれば、現法での扱いも、窃盗罪で、方が付くのであろう。せっかく、ハードウェアなどの性能は、飛躍的に高くなっているのだから、技術者は、このリアルとバーチャルの一体化に関して、配慮しても良い時期に来ていると思う。また、例えば、キャッシュカードは、現物が盗まれで、盗まれた本人が、紛失に気づくことによって、カード会社へ利用停止を申請できるのである。つまり、盗まれたことを、気づく仕組みがあって、初めて、その事象は、法的にも定義ができ、処分を決めて、執行できることになるのである。人が人を裁く社会システムを、もっと自覚するということでもある。

(パート2) PEACH-PIT著のコミック「ローゼンメイデン トロイメント」をパロって、以下、引用「真紅『私の名は真紅。おまえはこれより真紅の下僕となる』」
 これは、将来、サイバー世界と、リアル世界の一体化の儀式かもしれないと、ふと、頭をよぎっている今日この頃、サイバー世界とリアル世界の一体化のためには、まず、サイバー世界の実体と、リアル世界の実体の対応関係を確定して、検証可能として維持する必要がある。そうしないと、サイバー世界で、成りすましが、可能となり、結局、一体化とは、程遠いこととなるからである。この問題は、リアル世界での本人確認の方法論に帰着するのである。さて、以降は、1つの可能性(モデル)であり、これが必ずしも、良いソリューションとは限らないことは、頭の隅に置くべきだろう。また、面白みのある要点のみ、紹介するので、細かい点の実現方法などのつめは、仕事でやる人が、ちゃんと考えれば良いことだろう。
09050532_2  リアル世界の実体は、それがサイバー世界のその実体と対応関係にあるかは、リアル世界の実体が、予定されている実体と同じかどうかを確認することに他ならないだろう。この手段として、もっとも分かり易いのは、顔写真付きの証明書というものが、現世界では、ポピュラーな手段に1つであるが、その偽造や改ざんなどので、不正も耐えないようだ。
この顔写真という観点を、もっと推進すると、やはり、リアル世界の実体にそっくりなドールという発想も、それほど不思議でないと、最近、頭をよぎっているのである。本人確認のために、どうそっくりさん人形を使うかは、なんとなく、文化水準の高低を問われそうでもある(^^;。
 2つの方法があるかとも思う。1つ目は、もっとも基本的な方法として、他人に、人形に似てますねと言われることであろう。これによって、リアル世界の実体が、メタファである人形と対応付けされるのである。仕事場の机にあるパソコンを使うときは、隣に、お人形さんも置いておくことにするのである。これによって、予定されていない人が、パソコンを使っているかどうか、他人が、見た目に分かるようになるだろう。人形に似ていない人が、そのパソコンを使うことや、人形なしで、パソコンを使うこと、文化様式的に、不正を働いていると感づかせるだろう。つまり、日常、いつも肌身離さず、そっくりさん人形を携帯して、生活するのである。まあ、可愛い人形をもって歩くのは、まだ、現在でも、それほど不自然ではないかと思うが、自分のそっくりさん人形を持ってあるのは、大分、高い心理的な壁もありそうだ。
 2つ目は、応用的な方法で、自分を、人形とそっくりさんと言ってくれる他人の本人認証もされていないと、大分、不完全であるので、全員が、そっくりさん人形を持っていることとすると、あらかじめ、自分を認証してくれる相手のそっくりさん人形のコピーを、相互に交換する文化様式を追加するのである。これよって、他人のそっくりさん人形を介して、自分が、自分のそっくりさん人形に似ていると、言われるようなことになるのだろう。
 以上のようなそっくりさん人形は、当然、普通の人形でなく、サイバー世界との対応関係を検証するための仕組みが備わっていることは必須なものである。この仕組みの1つの可能性として、ABCさんの人形との最初の対面は、「私の名はABC。おまえはこれよりABCの下僕となる」という人形の台詞から始まるのであろう。(笑)

(パート3) リアルとバーチャルの一体化を実現するための方法論として、色々、あろうかと思うが、1つの分かり易い方法をご紹介しよう(^^;。前回の投稿で、人形認証の1つを説明したのだが、これのバリエーションの1つだろう。本人が、自分を本人であることを、証明することは、出来ないことは、お分かりであろう。本人が本人であることは、他人がいて初めて意味があることであり、他人が、認知するすること、そのものなのである。この意味論のなか、自分のために、他人が、四六時中、自分を本人であることを、証明できるようにすべく、努力するこては、あり得ないことも、誰もが感じるところである(まあ、実の親は、これに近い努力をおしまない存在であろう)。
 さて、方法論の1つとして、紹介するのは、ロボット(人形)によって、生まれた時から、その本人を、トラッキング(見つめさせる)させることが、何とも、分かり易い方法論ということである。生まれらときに、人形が与えられて、それに、見つめ続けもらうことで、生まれた時からの世界線の連続性を証明したもらい。出生届において、定義された情報と、本人を、絶えず結びつかせる機能を、人形が担うのである。これは、1つには、アニメ「ロックマン」に出てくるようなナビのような存在かもしれないし、本当に、動かない人形なのかもしれない。要は、生まれた時から、現時点の存在まで、1つの世界線でむすばれている存在かどうかを証明する存在を実現すれば、誰もが、その本人が本人であることを、認知できるようになることである。
 他人が、他人のことに、関心を失っている現在では、人間が実現していた機能を、上記のような技術で補完していくことも、まじめに考えなければならないのだろう。ただ、このような技術が開発されるとともに、より利便性の高いサービスの検討も、代償として、実現されてくるとも期待したいところだ。

(パート4) サイバーワールドの実体と、リアルワールドの実体の対応関係が、確立したとしても、それで安心かというと、そうでも無さそうだ。リアルワールドの実体に関して、その実体が何を指しているのかが、今ひとつ、明確ではないということだ。つまり、暗黙の了解があって、リアルワールドの実体 (肉体)に、コミュニケーションの一端の当事者たる意思が、その外にもれず、存在しているという了解なのである。現代社会において、心理学的な観点では、不運にも、1つの肉体に、複数の意思が存在するケースが認められているのである。これは、世に言う「多重人格」というものであり、病的なものの他に、現代人は、少なからず、多重人格であるとも言われている。1つの肉体に同居する多重人格の全てを総称して1人と判断するのも難があるようだ。海外の判例では、顕著に異なる人格が同居する場合で、1つの人格が犯罪を起こした場合、犯罪を犯した人格が、罰せられるような雰囲気でもあるようだ。
 一方、サイバーワールドの実体は、多重人格を反映できていない状況である。また、反映すべきことなのかと疑問もある。正確には、サイバーワールドの実体は、リアルワールドの実体に同居する人格の1つと対応関係を確立すべきとも思える。異常でない多重人格では、端から見ても、1つの人格と見える訳で、特に区別する必要も無いようにも思われるが、本当に、無条件に信じてよいものか、大分、懐疑心も湧いてくる時代とも言えよう(^^;。
 また、人格(意思)が、肉体の外に離脱することがないのかどうかも、疑う必要もありそうだ。1つの可能性としては、AI技術の活用で、意思の一部を実行するプログラムの断片が、どこか別の場所で実行される場合、本人に、ある条件下で、成り済ます危険性も、考慮する必要もあるのかしれないが、この懸念は、まだ、先の心配と思いたね。
 なんとも言っても、ゲーデルさんの不完全性定理は、釈迦の掌のようだね。一貫性(つじつま)と完全性(すべての網羅)は、同時に、満たされないと言う定理だが、言葉を使う人間の限界というべきものか? これと裏腹に、可能性でもあるのだけどね。また、PDCAサイクル(向上サイクル)の手法は、この定理から見ても、理にかなっているものだね。
(2006年2月記事)

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ユビキタス・ゲーム・エンジョイメント -3- (過去記事紹介)

050613021 数年前の米国ACMの学会誌CACMに、「Augmented Quake」が特集されていた(興味のある方は大学の図書館で探してね, http://cacm.acm.org/magazines/2002/1/7160-arquake/abstract , http://dl.acm.org/citation.cfm?id=594104 )。「Quake」は、割と有名なPCゲームのタイトルである。 「Augmented」は、「Augmented Reality」から来ている。ビデオゲームへの「Augmented Reality」の適用は、「いつでも何処でも(ユビキタス)」のエスカレーションの1つの形態と、考えているが、リアルとバーチャルの区別が、付かなく なる元凶ともなりそうだ。現代技術では、重たいヘッドマウントディスプレイ(HMD)やコンピュータや通信装置、位置/方向センサ、などなど、身に付け て、遊ぶことになるので、なかなか、体力も忍耐も必要かもしれない。ACM Siggraphでも、ここ数年、「Augmented Reality」を適用したゲームの展示が、なにがしか、行われているが、現状のビデオゲームと比べれば、まだまだである。また、この技術の普及には、コ ンテンツの内容の重要だが、今後のデバイス技術の進歩に、大きく依存するだろう。
でも、士郎正宗作のコミック「攻殻機動隊」の世界観のように、将来、人類が、リアルとバーチャルが同等に扱うようなライフスタイルや文化や社会を、採用す る可能性も大いにあるので、暖かく見守ろうと思う。少なくても、人類は、古代、物々交換、貨幣経済、信用経済へと変遷を経験しているので、この手のこと は、全く、初体験ということではない。この意味では、今は、まさに、「ユビキタス・ゲーム・エキサイティング」な時代かもしれない。(2005年6月記事)

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ユビキタス・ゲーム・エンジョイメント -2- (過去記事紹介)

(パート1) 映像と音声の両方の仮想化を、一気に進めるというのも、現実問題、無理がありそうだ。とりあえず、音声の仮想化が、実用的にも、普及が進む可能性が高いと 思う。「音声の仮想化」とは、現在、耳で直接、聴いている音も含めて、全ての音を、メタファ(例:ヘッドフォン)を介して、聴くところから始まる。リアル な音場は、そのヘッドフォンの音で、再現され、その方向なども、実態にあるように聞こえてくる。このシステムの中で、電子機器などからの音声を合成して、 聴く訳である。。。
例えば、TVは、直接、スピーカで音を発生させる必要は無く、通信でヘッドフォンへ音声を伝え、その位置関係を再現した音を、聴かせることになる。つま り、どんなに大きな音で聴こうが、他人の迷惑にならないメリットもあろう。また、携帯電話やパソコンの音声も、ヘッドフォンから聴けるようにする。その ユーザの音場を、個人ごとに仮想的に再現するシステムとなる。この手のヘッドフォンは、Xウィンドウ・アーキテクチャの命名方法を基本とすると、「ヘッド フォン・サーバ」とも言うべきものだ。各人は、このヘッドフォン・サーバを携帯/装着して、日常、暮らす。
05061906 また、応用としては、電気自動車が普及すると、エンジン音などなくなり、かなり静かになるので、安全のために、あえて仮想的に、エンジン音を再現して、歩 行者や、他の運転手に、聴かせる必要もあるかもしれない。また、電子広告も、実際いには、音を出さずに、広告塔の位置にあわせて、ヘッドフォン・サーバ経 由で、音声が聞こえるなどすれば、万人が騒音で、迷惑することもないだろう。
  想定できる問題点としては、現在、電子メールがスパムメールで、迷惑している状況が、このヘッドフォン・サーバでも、同様な問題が発生して、日常的に、装着してられなくなることもありうる。何がしかのセキュリティ機能が用意される必要もある。(2005年6月記事)

09061303_2 (パート2) この記事のイラストが、サーバ障害で消失してしまったので、描き直したものが、左画像。この記事は、一眼レフデジカメ内蔵の液晶ディスプレイが大形化してきて、なかなか、カメラのボディが、スリムにならないことを残念に思う。それを解決するため、ファインダーから覗く画像を、アイコンタクトディスプレで見られるようにしてくれれば、カメラのファインダーを覗く動作も省けて、機動性も断然、改善されると、カメラメーカへ要望したい。これが提供されると、新しい観点のゲームも出てきそうだし、楽しみな分野だ。(過去記事)

(後日追記) 2009年6月の某展示会で、Nikonが、アイコンタクトディスプレ付きのステレオヘッドフォンを展示していて、近い将来、一眼レフデジカメとの連携の可能性もあるとか。期待は大きい。

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